はじめに

われわれの身体は37兆個(3.7x1012個)の細胞から成り立っています。そして、これらの細胞は一個の細胞から成り立ちます。一個の細胞とは受精卵、つまり卵子と精子が受精して成り立つ細胞です。この受精卵が卵管を遡りながら卵割(細胞分裂)を繰り返し、胚盤胞となって、子宮に着床し各々の細胞が遺伝子の働きにより分化を始め臓器を形成し始め、個体として成育を始めます。(「命の成り立ちを知ろう」)さらに、個体として完成しても外から食物を摂り入れ、それを消費し、エネルギーに換えさらに蓄えて毎日の生活を送っています。

図1・2 細胞構造 画像をクリックすると、詳しい説明をご覧いただけます。

それでは、どのような時にどの細胞が、どの器官(臓器)がどのように働いているのでしょう?
そして身体全体がどのように調整され機能しているのでしょうか?
この仕組みは複雑ですが、実に見事な営みによって行われています。
この営みを知ってこそ、健康ということが理解でき、それを維持・増進することができるのです。

このHPではわれわれヒトのからだの解剖・生理学的な仕組みについて分かりやすく解説します。
また、私の専門である「小児がん」のほか、さまざまな病気の成り立ちや病態についてもわかりやすくお話します。

趣味である四季折々に行った探鳥や観たり聞いたりした名画についても話をしたいと思います。